カラダ作りⅡ-2

takashi saito/ 5月 26, 2012/ トレーニング/ 0 comments

今日は、桜からツツジの季節になりGYMの周りでも色とりどりのツツジや、サツキが見頃になっています。
画像は、GYM駐車場のツツジと、会員の玄君です。玄君も気仙沼出身で、学生時代エスポアールでアルバイトをしてもらっていました。
筋肉が肥大するって一体どうゆことだ?
まずは、筋肉がどんなふうに形作られているのかカラ。鶏のささみを思い浮かべてほしい。ささみは、一見するとひとつの肉片のようだが、実は細長い筋繊維(*1)という細胞が束になって構成されている。で、筋繊維の隙間はコラーゲン(*2)などの結合組織で埋められている。さて、長時間重い荷物を持つなどして、筋肉に一定の刺激が加わるとする。すると。筋肉jの内部ではさまざまな化学反応が起こり、筋肉の材料であるタンパク質がせっせと合成されるようになる。もともと筋肉内ではしょっちゅうタンパク質の分解と合成が繰り返されているのだが、刺激を加えることで、合成される量が分解される量を上回る。こうして筋繊維自体が肉付けされて太くなっていく。さらに、ある種の負荷がかかることによって、筋肉の一部がごく小さな傷を負い、破壊されることがある。急に慣れない運動をした後、筋肉痛が起こるのは、まさにこの筋肉破壊が原因。その結果、傷を修復するためにコラーゲンなどの結合組織の量が増え、筋肉全体の厚みがます。そして、さらに。筋肉破壊されることによって、これまた化学変化が起こり、筋繊維の数自体が増えるということがわかっている。筋肉の中には生まれながらに将来、筋肉になるようプログラミングされている”芽”のような細胞がある。これをサテライト細胞(*3)という。筋肉が運動負荷で破壊されると、この細胞の成長を促す物質が体内で分泌され、新たな筋繊維が生まれる。つまり、筋肉は負荷がかかると、その断面積自体を太く厚くし、数自体を増やすことで肥大する。これがいわゆる筋肥大。こうして、ひとまわり大きなささみが出来上がる。ここで、あらかじめ知っておきたいのは、トレーニング内容によって筋肥大の内訳が変わってくると言うこと。たとえば、ダンベルを使った筋トレによる筋肉の動きには次の2種類がある。ダンベルを上げ下げする動きをイメージしてほしい。ダンベルを持ち上げるときは、二の腕の筋肉は縮ながら力を出す。次に下げるときには筋肉は伸びながらパワーを発揮する。目の前にペットボトルがあったら、ためしにそれを上げ下げしてみよう。この感覚が分かるはずだ。で、前者の動きをするときは、あまり筋肉の破壊が起こらないのに対し、後者の動きのときにはそれが起こりやすいのである。極端に言うと、ダンベルを持ち上げる事だけに集中し、下ろすときにダラッと脱力してしまう方法では、筋繊維が単に太くなるだけ。上げるときも下げるときもできるだけ力を抜かずにトレーニングをすると、筋繊維が太くなるのにプラスして結合組織も厚くなり、筋繊維自体の数の増加も見込める。断然後者のほうが筋肥大の効率がいいのだ。
(*1)筋繊維/筋繊維の中身を見てみると、さらに繊維状の組織が束になって出来ている。直径1umのこの組織が筋肉の最小単位で、筋原繊維という。
(*2)コラーゲン/皮膚、靭帯、腱や骨など、体内のさまざまな組織に強度や弾力を与えるタンパク質。
(*3)サテライト細胞/筋繊維の周りに張り付いている細胞。そのことから”衛生細胞という名が付いた。普段はこれといった働きはしていないが、破壊された筋肉を再生したり修復したりするときに、筋肉の”素”として利用される。
今日は、この辺で。
   努力するモノは希望を語り、怠けるモノは不満を語る。
      THE ZEN CLUB  K&B GYM ゴリ齋藤  

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